はて、風呂。

そしたら僕は、旅にでかけよう。 

そういう者に、わたしは

「生きててよかったーって思った」

同じキャンパスに通ってるはずなのにすれ違いの多い春学期を過ごしていた人にやっとこ久しぶりに会えて、そろそろ帰ろうかという頃に、そう言われた。さすがにそれは大げさだよ、とは思いつつも、でもすごくうれしかった。

聞き上手な彼女と2人でごはんに行くと、いつも自分ばかり話しているような気がする。まとっているゆるりと大人びた心地よい雰囲気につつまれて、ぺらぺらぺらと、決して捲し立てるように話すわけではなく、むしろ無言の時間もちっとも苦ではないが、あれよこれよと話題が頭の中に舞い込んできて、そういえば、とぽつりぽつりと話し始める。話が右往左往してもそれはそれで楽しくて。

 

私の頭の中におさまっている語彙の何倍もの量をたくわえている彼女の言葉づかいとかトーンが個人的にはすごくすきで、だからこそ彼女からこんな質素な、気持ちそのままの一言をもらったことがとても印象的だった。

 

就活をする中で、人に影響を与えられる仕事がしたい、そういう人間になりたい、という言葉はまぁ1度は耳にしたことがあるフレーズだろう。自分自身はそういう軸はもっていなかったけど、映像、広告という誰かに「見てもらう」「目を引く」ことが前提のお仕事に携わることが決まってからというもの、誰かの心に残る、なんとなくすきだなぁと思ってもらえる作品がつくりたい、そう思うようになった。そして自分自身も、一緒に仕事がしたいと思ってもらえる人間になりたい、それが新しく見えてきた目標。

そう思っていたから、その目標像にほんのちょっとでも近づけた気がして、私の方こそ、生きててよかったーと思ったのでした。