はざま、で
時給1080円の仕事につくとする。月給20万ほしかったら、1日約10時間×20日間働けばいいのだ。パン屋だったら朝の5時から夕方17時まで、飲み屋だったら夕方出勤して朝方まで、とかね。
いま、オカンがキッチンに立っているレストランに来てる。就業時間のうち、ただふらふらコンビニに寄って道草して遠回りして時間稼げるだけ稼いで帰社したりとか、少なくとも息抜きの時間が持てている今の自分の職場と比べると、このオカンの職場は、その日の料理の出方やお客さんに合わせてミールを絶やさないようつくり続けて、朝夕はまた料理を仕込んで、と、日々、目まぐるしい。
これは、働き方のはなし。
つぎは、生き方のはなし。
大自然とあったかい人たちとおいしいごはんと音楽とものづくり、それがわたしを形成してきたんだと自分では思ってる。スーツ着て満員電車に揺られる生活なんてまっぴらごめんだって決めてたし、忙しくパートをしてるオカンを見ると、あー、やっぱりわたしはこの人の血を受け継いでるんだな、って。予定詰め込んでじぶ追い込んで、けどそのほうがたのしくて。
さーて、どうしようかねぇ。