はて、風呂。

そしたら私も、旅にでかけよう。 

暑い日に熱いものが食べたくなるのはなぜだろう。

こないだ仕事でお世話になった美容室へ、髪を切ってもらいに行った。銀座。わたしの人生で、銀座で髪を切るだなんてイベントが起こり得るとは思ってもみなかった。なんだかおかしくて笑えた。いま実家は三鷹市にあり、大学生の頃から吉祥寺の美容室で髪を切ってもらってる。去年下北でひとり暮らしを始めたけど、美容室は変えず、井の頭線に乗って慣れ親しんだ武蔵野の街にたまに足を運べるのがむしろうれしい。担当のタクミさんには母娘そろってお世話になってるので、親子で直接しゃべったことのない話題をタクミさん経由で聞くというなんだかよくわからない仲介地点と化していることもたまに、いやわりと多いかも。

母娘そろって、というのには理由がある。細いふにゃふにゃな髪の妹とはちがって、オカンとわたしはTHEくせっ毛。小さい頃から父の転勤に伴って引っ越し・転校が多くて、引っ越しの度に苦労するのが美容室探し。くせっ毛な2人でそれぞれ違う美容室を試しては、あそこは店員さんがあーだとかカットの値段がこーだとか言いながら、しっくりくるお店が見つかるまでそれを続ける。で、めでたく見つけられたのが今通っているお店。たしか最初はオカンが行ったんじゃなかったかなぁ。

くせっ毛は大変なのだ。もう、寝癖どころの騒ぎじゃない。寝癖は濡らしゃあ直るだろ、こちとらそういうわけにはいかないんだから。梅雨なんてサイアク。さぼって風呂上がりすぐに髪を乾かさないと、翌日自分を呪いたくなるんだから。わたしの場合は小学校高学年くらいから、急にくるっくるになって、中学がそのピーク。中三くらいからストパーをかけるようになって、高校・大学は髪も(性格も)まぁまぁ落ち着いてきた。社会人になってからは、あれ、もしかしてアイロンで矯正しなくても、ほどよいくせっ毛として天パを活かせるんじゃない?とタクミさんの手により、なんとストパーをあてることなく、ありのままの髪で過ごせるようにまでなったんだからびっくりだ。こんな日がくるなんて夢みたいだ、とぼんやり鏡の中の自分を見た時ことを、なんとなく覚えてる。…こうして文字にしてみると、くせの強弱と自分の精神状態とがリンクしてる気がしてきた。たまたまかな、ははは。

で、こないだ初めて行った、ギンザの美容室。休日の午前中から満員で、店員さんもフル稼働の50人体制。仕事でお世話になっただけだったら、違う美容室に行くなんて冒険、わたしにとっては大冒険すぎるし、正直「また機会があったらぜひー」ってことでやんわりお断りしようかと思ってた。けど、今回やりとりさせてもらった担当者さんたちがあまりにもいい人たちすぎて、人柄に完敗したというか、もういっか、これもなにかのご縁だ!と飛び込んでみた次第です。

結果、久しぶりの潔いショートカットにしてもらってからまだ1週間も経ってないけど、ぜんぜん問題ないです。そりゃ当たり前か。店員みなさんとってもいい人たちで、お店の雰囲気も明るくて、バリバリ売れてまっせ!うち!なんていう押し付けがましいギラギラガツガツ感はまるでなく、でも確実に一線で人気を博してるサロンで(サロンって言うんだって)、テンポもよいし、飲み物もおいしいし、のんびりよい時間を過ごせました。行ってよかった、後悔は全くしてません。

ただ、もちろん、タクミさんごめんなさいーって気持ちはあるので、つぎは吉祥寺に戻って、地毛を活かしたすてきなパーマなスタイリングにしてもらうかなと。今回のことも全部話そう。それもまた、タクミさん経由でオカンに伝わるのかな。今度の夜ごはんは餃子がいいです。